『のぼうの城』その1
「長親は図抜けて背が高い。脂肪がのっているため横幅もあり身体つきは大きいが、容貌魁偉であるとか、剛強であるとかいった印象を一切ひとに与えなかった」
というのがのぼう様と呼ばれる主人公、成田長親の外見だ。このように小説には書かれているが、野村萬斎のイメージとはおよそ違っていて、どちらかというと関取かなんかに近いのだ。
野村が良かったというのは、もしかしたら田植田楽踊りの達者という点だったのではないか。
およそ原作とは違ったチャラクター設定でのドラマが予想されるのだが、そのあたりのシナリオがどうなるのか興味は尽きない。
ひねりすぎて失速という可能性も十分に考えられ得るのじゃないか。
映画館に行くべきかどうか迷うところだ。