こんなの書いていこうというのは、他でもない若松の死だ。
リスペクトし続けた映画人が不慮の死を遂げたのだ。
若松孝二は同郷のこころの師であった。
若松はどちらかというと原作のある映画作品は少ない。
思いつくのが北方謙三のハードボイルドを映画化した2本。(佐野史郎主演の方はVシネマだったかもしれない)
あえていえば『キャタピラー』もそうだが。
その若松最後の作品になったのが、中上健次原作の『千年の愉楽』だ。
わたしはまだこの原作を読んでいない。
来年公開される映画までの原作を読み、映画と小説との差異に思いをめぐらすことこそ、真の愉楽ではなかろうか。
そんなことでこのブローグを書き始めるのだ。