映画とその原作

小説でも詩でもルポでも戯曲でもいいけど原作がある映画とその原作について無駄口をたたく

2016-01-01から1年間の記事一覧

『少女』(2016)

こんなにも重くて深刻な暗いドラマだとは思わなかった。 本田翼を使ってこんなに息苦しくも重苦しい作品にしてしまうとは、それはそれで一種の才能だったかも知れない。それとも一瞬の才能か。お笑い芸人・児嶋一哉が出ていながらひとかけらの笑いすらとろう…

『アイアムアヒーロー』(2015)

2013年に撮影したと有村架純はブログには書いています。 有村はここで菩薩となってしまったように神々しいのです。 出演シーンの大半でみずから行動せず、ただ寝ているだけか、かつがれているか、おぶさっているか、ショッピングカートで運ばれているだけ。…

『桐島、部活やめるってよ』(2012)

制作者たち、特に脚本者や監督は、原作からタランティーノの匂いを嗅ぎ取ったのに違いない。原作の中の映画の気配が犬童一心が消えて、タランティーノ、ロメロ、『鉄男』に差し替わっている。映画部の神木はゾンビ映画を摂ることにした。そして顧問の先生か…

『007/黄金銃を持つ男』(1974)

自動車に翼つけて飛べるのか。飛べるのだ。こんなSFショーは無論、原作にはない。スカラマンガという悪党とボンドとの対決というプロットだけ原作からいただいて、オリジナルのストーリーに仕上げたろくなもんじゃない。ダニエル・クレイグの『007/カ…