映画とその原作

小説でも詩でもルポでも戯曲でもいいけど原作がある映画とその原作について無駄口をたたく

2021-01-01から1年間の記事一覧

『雨あがる』 1999

最初は『羅生門』。大雨の情景。それから『どん底』。貧民たちの酒肴と踊り騒ぎ。『椿三十郎』のような、城下の若侍たちの群れとの交流あり、『影武者』でのように殿様は動き回る馬上から話しかける。三船史郎は馬の上でのセリフはまあまあなのだが、降りる…

『最後の標的』1982 劇場未公開

原作が、ジャン=パトリック・マンシェットの『眠りなき狙撃者』。 アラン・ドロンがマンシェットを自分の都合いいように脚色して映画化。だからラストはハッピーエンドになる。 とはいえピエール・モレル監督『ザ・ガンマン』(2015)みたいにまるで別物であ…

『アジャストメント』2011について

THE ADJUSTMENT BUREAUアメリカ Color 106分 原作は短編でそれもストーリーに(ディックらしい)飛躍や省略も見受けられて自分的には未消化なまま読んでしまった感もある。映画はこういう欠落(?)を埋めつつも大きく翻案しているのがポイント。だから、原…